FUJIFILM
Cardia mini  TIARA
BACK
このところ銀鉛コンパクトカメラばかり買っているような気がする。何台も持っていても仕方が無いのだが、集まってしまうのだからしようがない。

パーツ一部欠損、ボディ凹み及びキズ多し。撮影上の問題は無い。
単焦点のコンパクトカメラ。小さなアルミ合金ボディのデザインも良いし、写りの評判も高い。焦点距離は28mmでスナップにはよい画角。

焦点距離は違うが価格的にはOLYMPUS μ-Uと同じクラス。発売もほぼ同時期。どちらも単焦点のコンパクトカメラなので比較したくなる。μ-Uのほうが小さく見えるが大きさはほぼ同じ。重量はアルミ外装のTiaraがやや重い。持った感触ではTiaraのほうが高級感がある。デザインの好みは分かれるだろう。
本機は初代モデルだが、ストラップ金具が無く三脚穴に付けるタイプ。これはデザインを優先させた結果なのだろうか(TiaraUにはストラップ金具有り)。
レンズカバーを開けると両カメラの長所短所がわかる。Tiaraのレンズカバーは滑らかに動き、レンズ部が全開になる位置からさらに引くと鏡胴が繰り出す。しかしながらその動作は緩慢で、撮影可能状態になるまでにやや時間がかかるのが気になる。μ-Uのレンズカバーはプラスティッキーな感触。滑らかさではTiaraに負けるが、開ければ即撮影可能状態になる。

シャッターボタンを押すとこの違いはさらにはっきりとする。ボタンを押すとすばやくシャッターがきれるのμ-Uに対し、Tiaraは鏡胴の繰り出しスピードが緩慢でボタンを押してから実際にシャッターがきれるまでにやや時間がかかる。全体的にTiaraに比べμ-Uは動作がキビキビしており、スナップ撮影時にもにリズムができる。これは使用するバッテリーの違いに起因するのかもしれない(TiaraはCR2、μ-UはCR123A)。
Tiaraはそのシンプルな外観に似合わず撮影モードは多彩である。フラッシュモード、赤目軽減モード、発光停止モード、逆光補正モード、スローシンクロモードがあり、3コマ連続撮影可能。フォーカスはスナップモード、遠景モードそしてMFモードがあり、背面ボタンで距離設定ができる。被写界深度が読めるひとには便利だ。フラッシュ部に指がかかると警告ランプが点減するという機能まである。
μ-Uにも赤目軽減モード、発光停止モード、スローシンクロモードがあるがモード設定ボタンが小さく扱いにくい。基本的にレンズカバーを開いたらシャッターボタンを押すだけというスタイルで使うように作ってあると思う。μ-Uにはスポット測光というオリンパスらしい機能があり、実際このモードを使ったほうがピントが良く合うのだが、背面の二つのボタンを同時に押すという操作を強いられる。
フジお得意のドロップインローディング。それほど便利な機構とは思わないが、レンズの後玉に指紋をつけてしまう事態は避けられる。

μ-Uの記述が多くなってしまったが、実際に撮ってみるとTiaraの写りはとても良く不満はない。シャッター音はも静かでやさしく好ましいのだが、どうもこのカメラはスナップ撮影時のリズムが合わずもたついてしまう。1枚1枚丁寧に撮るのが向いているのではないだろうか。
main
>>
camera
>>
point & shoots
FUJIFILM CARDIA MINI TIARA